雑誌・新聞の廃刊ラッシュとネット展開 [メディア]
インターネットの普及に伴って、誰もが知るような国民的の休廃刊が続いています。一方では、雑誌・新聞のネット展開も進んでおり、「紙」と「ネット」とのクロスメディアの融合が一層進んでいくと思います。
この1、2年、休刊・廃刊された雑誌を拾い上げてみると、
出版科学研究所の調べでは、雑誌の売り上げは、1997年の1兆5644億円をピークに、2007年は1兆1827億円と10年連続で減少しています。この10年間の減少額は3817億円で24%も減少しています。すなわち、この10年間で売上は4分の1近く失ったことになります。2007年の休廃刊誌は前年より、3割増の218点と過去最悪になった。2008年度は、2007年度よりもさらに状況が悪化しています。
休刊・廃刊数の推移をみてみると、
本や雑誌を出版するいうシステムは、大量生産・大量流通・大量返品・大量廃棄から脱却できておりません。日本出版販売と日教販の提携、丸善と図書館流通センターの経営統合、小学館による買い切り制の一部導入など、流通段階での改革も始まっています。
新聞の休刊・廃刊も報じられています。
この1、2年、休刊・廃刊された雑誌を拾い上げてみると、
- 『ロードショー』(月刊映画雑誌、集英社) 。2009年1月号で休刊、1972年創刊で37年の歴史。
- 『現代』(月刊総合誌、講談社)。2009年12月1日発売号で休刊。1966年創刊で42年の歴史。
- PLAYBOY日本版(月刊誌、集英社).。2009年1月号で休刊。1975年創刊で33年の歴史。
- 『読売ウイークリー』2008年12月14日号で休刊。1938年創刊で70年の歴史。
- 『論座』(月刊オピニオン誌、朝日新聞社)。2008年10月号で休刊。1994年創刊で14年の歴史。
- 『広告批評』(ジャーナリズム誌、マドラ出版)。2009年4月の創刊30年記念号で休刊。
- 『LOGiN」(ログイン)』(月刊雑誌、アスキー)。2008年5月休刊。 1983年創刊で25年の歴史。
- 『週刊ヤングサンデー』 (漫画誌、小学館)。2008年7月31日号で休刊。1987年創刊、21年の歴史。
- 『Judy』(女性漫画誌、小学館)、2008年10月号で休刊。1983年創刊。25年の歴史。
- 『Lapita」(ラピタ)』(男性ライフスタイル誌、小学館)。2008年12月休刊。1995年創刊で13年の歴史。
- 『ビーイング』(転職情報誌、、リクルート)。2008年3月休刊。 1988年創刊で20年の歴史。
- 『主婦の友』(女性誌)。2008年6月号で休刊 。1917年創刊で91年の歴史。
- 『とらばーゆ』(女性向け転職情報誌、リクルート)。2007年9月休刊。 1980年創刊で17年の歴史。
- 『ダカーポ』(マガジンハウス社)、2007年12月休刊。 1981年創刊で26年の歴史。
- 『青年』」(英語・英文学研究誌、研究社)。2009年3月号で休刊。1898年創刊で110年の歴史。
出版科学研究所の調べでは、雑誌の売り上げは、1997年の1兆5644億円をピークに、2007年は1兆1827億円と10年連続で減少しています。この10年間の減少額は3817億円で24%も減少しています。すなわち、この10年間で売上は4分の1近く失ったことになります。2007年の休廃刊誌は前年より、3割増の218点と過去最悪になった。2008年度は、2007年度よりもさらに状況が悪化しています。
休刊・廃刊数の推移をみてみると、
- 2003年 159点
- 2004年 172点
- 2005年 140点
- 2006年 167点
- 2007年 218点
本や雑誌を出版するいうシステムは、大量生産・大量流通・大量返品・大量廃棄から脱却できておりません。日本出版販売と日教販の提携、丸善と図書館流通センターの経営統合、小学館による買い切り制の一部導入など、流通段階での改革も始まっています。
新聞の休刊・廃刊も報じられています。
- 毎日新聞社、2008年8月末、北海道で夕刊廃止
- 産経新聞社、2002年4月に1都7県で夕刊廃止。
- タイムス社(那覇市)、2009年2月28日付を最後に夕刊を廃止。
- 琉球新報社(那覇市)、2009年3月から夕刊を廃止。