心の病気のはじまりには、その徴候として多くの変化が見られるようになります。 変化がもしも精神の病気によるものであるのなら、どのような変化が現れているかにより、心の病気の種類を想定することも可能です。 典型的な変化としては、次のようなものがあげられます。 |
このような症状が複数、あるいは頻繁に観察されるなら、かなりの確率で心の病気が始まっていると考えられます。特に、家族はこのようなサインを見逃さないよう注意することが大切です。 |
心の病気のはじまりを示す典型的な徴候 |
1 | ・元気がなくなり、落ち込んでいるように見える。 ・身体の不調を訴えるが、受診しても身体的な異常が見つからない。 |
2 | ・感情の起伏が激しくなり、怒りっぽくイライラするようになる。 ・感情が制御できなくなり、暴力的になる。 ・暗い表情を浮かべ、生気がなくなり、遂には死にたいと口走ったりする。 |
3 | ・言動がおかしくなり、話がまとまらなくなる。 ・突然、ありえないことを口走り、殺されるなどという妄想が激しくなる。 |
4 | ・対人関係が苦手となり、外出したがらなくなる。 ・知人の名前が思い出せないなど、人や物に対して、物忘れが激しくなる。 |
5 | ・些細なことが気になり、くよくよと心配する。 ・何かにおびえ出し、ちょっとしたことに不安を訴える。 |
6 | ・痩せているのにダイエットすると言い張ったり、肥っているのに過食する。 |
7 | ・妙に潔癖症になり、何度でも手を洗ったりするようになる。 |
8 | ・昼間でも眠ってばかりいるようになる。 ・睡眠に過敏となり、終夜眠れなくなったり、うなされたりするようになる。 |