高齢社会の闇 地方は高齢化しすぎて高齢者もいなくなる!?
これらぼ
一部の地方においては、少子高齢化と同じように以前から過疎化という言葉が叫ばれて続けてきました。
少子高齢化は国内全体で、過疎化は地方で進む問題

「過疎」というと「過密」の反対語で、その地域に住む人口が減少の一途をたどることです。もちろん、少子高齢化が進む日本では都市でも人口は減る可能性をはらんでいますが、過疎化が進む地域ではその減り方がとてつもないスピードになってしまう恐れがあります。
実際に総務省が発表した平成24年度の白書によると、2005年から2050年にかけての人口減少率は、全国平均が約25.5%なのに対して、過疎化が進む地域では約61%もの減少率が見込まれるとされています。
そもそも人口減少の原因って何なの?

人口減少の原因はさまざまなものが複雑に絡み合っていますので、明確に何がどれだけ人口減少に影響しているかを断言することは難しいですが、大きく分けると以下のようなものが考えられますよね?
1、未婚化、晩婚化から出生数が減少していること
2、平均寿命が延びたとはいえ、高齢者の割合が増えている以上、やはり死亡数が増加すること
3、若者が地域外へ出ていくこと
2、平均寿命が延びたとはいえ、高齢者の割合が増えている以上、やはり死亡数が増加すること
3、若者が地域外へ出ていくこと
この3つのうちの「3、若者が地域外に出ていく」については、日本という国全体で見れば人口減少には直接つながりませんが、過疎の大きな原因ということはいえるでしょう。
そう考えると、上記のうち1と2は日本全体で、3は過疎化が進む地域で対策に取り組む必要がある問題ですよね。
過疎化が進みすぎるとどうなるの?

ここまで地方の過疎化について現状や原因について考えてきましたが、この過疎化がさらに進み続けると、その地方はどうなってしまうのでしょうか?過疎の原因は、先ほども述べたように地方から都市へ若い人が出ていってしまうことや、それに伴い子供が生まれる数が減るため人口が減っていくことが最も大きな原因です。
この状況は行きすぎるとその地域の働き手が減る、つまり高齢者が必要とする介護や医療サービスを提供する人も生活用品を販売する人も徐々に減ってしまうことにつながります。
そこまでの状況に陥ってしまうと生活そのものが成り立たなくなってしまいますので、若い世代はおろか高齢者まで住み続けることができない地域になってしまう可能性があります。今、存在している地方も、何年後かには消滅してしまうという可能性も絶対ないとはいえない事態が目の前にさし迫ってきているのかもしれませんね。