時代劇などでよく、居合抜きの剣豪が出てきますが、実際の真剣勝負で、不利と思え...
2010/10/715:47:24
時代劇などでよく、居合抜きの剣豪が出てきますが、実際の真剣勝負で、不利と思える居合抜きなどをつかう剣豪がいたのですか?
- 閲覧数:
- 1,571
- 回答数:
- 4
- お礼:
- 25枚
ベストアンサーに選ばれた回答
編集あり2010/10/1410:10:44
居合い(抜刀術)の真髄は「鞘の内にあり」といわれます。これは抜き打つ前の呼吸、間合いのよみに全てがかかっているということです。
居合術の始祖は「林崎甚助」といわれております。塚原卜伝により鹿島新当流を納めた戦国期の剣豪で、弟子に「田宮重正」の田宮流のほかに関口流、片山流などの流派が派生しております。
居合いは、一対一の戦いでは、打ち込みの瞬間まで、刀を抜きませんので相手は正確な間合いが計れません。抜いた刀で相手を切り込む動作に移るには、瞬間の動きが生じます。起こり小手などといわれますが、その瞬間を見計らい、居合いは片手で抜き打ちますので間合いが伸び、諸手の相手刀より遠い間合いから仕掛けられます。
後の先といわれます。
居合いで狙うのは首筋の頚動脈や手首の動脈、胴の肝臓などですので、真っ二つにする深い斬り込みは必要ないのです。
但し、居合いの巧者でも、抜き打ちの瞬間を捉えての切り込みには長けていますが、一度抜いてしまうと、二流の使い手といわれていますので、すばやく納刀して蹲踞に戻り、次の打ち込みに備えます。抜くより納めることが大事といわれる所以です。
従って集団相手の戦いには不利です。
私が手ほどきをうけた30年程前にある大会で、四国の当時73歳の老師の演武を見たことがありますが、抜刀、斬、半身をかえられた時には既に納刀。その間2秒ほどでした。現代で、そうです。昔の武士が四~五才から毎日々明けても暮れても、こればかり一心不乱に修練していれば、瞬速の技前に達した人物もいたと思います。
しかし、居合いは鞘の内というように、抜かずに相手が制圧できれば最良、抜く限りは必殺とされた実戦の刀法です。
居合いは座居からの抜き打ちもできますので、狭い室内での戦いも想定されております。
使い手の体格にもよりますが、居合いに使う刀は比較的短めの刃渡り二尺一寸(69cm)前後の刀がよく使われます。肥後拵えは、肥後藩主細川三斎の創案による堅牢で格調の高い極めて実用的な拵えして有名です。
肥後細川藩が抜刀伯耆流居合を 奨励していたため、一瞬でも早く刀を抜くことを目的に刀身の長さも2尺1寸前後と短寸で、柄前も7寸前後と短くなってます。
私は30年余、精神鍛錬として、居合いを稽古しておりますが今でも毎日朝、体操代わりに30本抜き打ちを欠かしませんが、さすがに寄る年波には勝てず、最近、二尺三寸の新々刀無銘(1100g)から筒井清兼二尺一寸(890g)に替えました。
居合術の始祖は「林崎甚助」といわれております。塚原卜伝により鹿島新当流を納めた戦国期の剣豪で、弟子に「田宮重正」の田宮流のほかに関口流、片山流などの流派が派生しております。
居合いは、一対一の戦いでは、打ち込みの瞬間まで、刀を抜きませんので相手は正確な間合いが計れません。抜いた刀で相手を切り込む動作に移るには、瞬間の動きが生じます。起こり小手などといわれますが、その瞬間を見計らい、居合いは片手で抜き打ちますので間合いが伸び、諸手の相手刀より遠い間合いから仕掛けられます。
後の先といわれます。
居合いで狙うのは首筋の頚動脈や手首の動脈、胴の肝臓などですので、真っ二つにする深い斬り込みは必要ないのです。
但し、居合いの巧者でも、抜き打ちの瞬間を捉えての切り込みには長けていますが、一度抜いてしまうと、二流の使い手といわれていますので、すばやく納刀して蹲踞に戻り、次の打ち込みに備えます。抜くより納めることが大事といわれる所以です。
従って集団相手の戦いには不利です。
私が手ほどきをうけた30年程前にある大会で、四国の当時73歳の老師の演武を見たことがありますが、抜刀、斬、半身をかえられた時には既に納刀。その間2秒ほどでした。現代で、そうです。昔の武士が四~五才から毎日々明けても暮れても、こればかり一心不乱に修練していれば、瞬速の技前に達した人物もいたと思います。
しかし、居合いは鞘の内というように、抜かずに相手が制圧できれば最良、抜く限りは必殺とされた実戦の刀法です。
居合いは座居からの抜き打ちもできますので、狭い室内での戦いも想定されております。
使い手の体格にもよりますが、居合いに使う刀は比較的短めの刃渡り二尺一寸(69cm)前後の刀がよく使われます。肥後拵えは、肥後藩主細川三斎の創案による堅牢で格調の高い極めて実用的な拵えして有名です。
肥後細川藩が抜刀伯耆流居合を 奨励していたため、一瞬でも早く刀を抜くことを目的に刀身の長さも2尺1寸前後と短寸で、柄前も7寸前後と短くなってます。
私は30年余、精神鍛錬として、居合いを稽古しておりますが今でも毎日朝、体操代わりに30本抜き打ちを欠かしませんが、さすがに寄る年波には勝てず、最近、二尺三寸の新々刀無銘(1100g)から筒井清兼二尺一寸(890g)に替えました。