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理想の彼女を作る

理想の彼女を作る

2015/08/23

金属はなぜさびる?
鉄や銅、アルミニウムなどの金属を空気中に置くと、やがてその表面から金属特有の光たくが失われる。これは表面にさびができたからなんだね。ではどうしてさびができるんだろう・・・。
たしか、ある物質と酸素が化合することを酸化というんだったよね。金属のさびも、この酸化という化学反応によってできているんだ。
そのいちばんよい例が、キミもよく知っている鉄の赤さびだ。鉄の赤さびは、鉄と空気中の酸素と水分とが反応してできたさび(酸化鉄)で、これはそのまま長いあいだほおっておくと、表面から内部へしだいに進行していって、ついには鉄全体をぼろぼろにしてしまう性質のさびなんだ。
でも金属のさびは、このような性質のものばかりではないんだ。たとえば同じ鉄の場合でも、黒さびといって、鉄を空気中で強く熱して酸化させたきめの細かいさび(四三酸化鉄)は、赤さびとは逆に、鉄の表面を膜のようにおおって、内部がそれ以上さびないように保護する性質のさびなんだ。
黒色をした鉄びんやフライパンがさびにくいのは人工的につけた黒さびのためだったんだね。
左から銅の赤さび、黒さび、緑青 
左から銅の赤さび、黒さび、緑青
銅のさびも1種類だけではない。空気中の酸素と化合した赤っぽいさび(酸化第一銅)、空気中の水分と二酸化炭素などが反応した緑色のさび(緑青(ろくしょう))、空気中で強く熱して酸化させた黒色のさび(酸化第二銅)、などがあり、これらのさびもまた、表面を膜のようにおおって、内部を保護する役目をしているんだ。
アルミニウムも空気中ではすぐに酸化して、表面に白っぽいさび(酸化アルミニウム)の膜ができる。これも内部を保護するさびで、これを人工的につけたのが、アルミサッシや食器などに使われるアルマイトなんだ。
これらの例から見ても、金属のさびは、金属の種類やそのできかたによって、じつにさまざまだということがわかるね。