
SMAPや氣志團、AKB48にEXILEをも巻き込んだフジテレビによる「FNS27時間テレビ」をキャスティング重視型とするなら、日本テレビの「24時間テレビ」はチャリティを前面に押し出したコンセプト型。みな、お揃いのTシャツを着て募金を呼びかける様は、風物詩ですらある。 しかしながら、24時間テレビには、チャリティや障害者支援といった崇高な目標を掲げる一方、黒歴史も多い。
◆チャリティなのに「高額ギャラ」のご都合主義
そのもっとも顕著な例が、ギャラ問題だ。2013年は9億円、2014年は15億円もの募金を全国から集めた24時間テレビは、一方で出演者に支払われる額も相当にのぼると見られている。『FLASH』が2013年に報じた記事によると、番組の総制作費は4億2000万円。一方、広告収入は22億2750万円と、莫大な利益を生んでいる実態が浮き彫りになった。
「週刊誌記事は鮮烈でした。メインパーソナリティを務めた嵐には5000万円、マラソンを走った大島美幸には1000万円、司会の羽鳥慎一と上戸彩には500万円のギャラが生じている、と報じています。
対して、日テレは『基本的にはボランティアで務めていただいている。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払いをしている』と回答。
高額なギャラについては否定する構えをみせましたが、過去にマラソンを走った萩本欽一が『だって、ギャラがいいんだよ。(指を2本たてて)これだもん』と2000万のギャラがあったことを暗に示し、炎上した過去があります。また、出演者だけでなく、24時間テレビは制作会社に支払われるカネも通常よりいいと評判です」(週刊誌記者)