Androidが動作する大部分のデバイスにカスタマイズされたバージョンのAndroidオペレーティングシステム、例えばCyanogenModをインストールする際にroot化は必須の作業である。工場出荷時(未root)では、ユーザがインストールしたアプリはデバイス上のフラッシュメモリチップに直接アクセスすることはできずオペレーティングシステムそのものを置換または修正することはできない。
root化はある種のアプリやウィジェットが、付加的なシステムおよびハードウェア特権、たとえば電話機の再起動、ある種のバックアップユーティリティ、また、ステータスLEDのようなその他のハードウェアへアクセスするために必要である。root化はメーカーがインストールしたアプリ、例えばCity IDを不活性化あるいは除去するために必要である。 電話機をroot化することには通常、どのアプリにroot特権を許可するかを管理する、Superuserとよばれるアプリのインストールも含まれる。
iOSのjailbreakとは対照的に、root化はGoogle Play Storeで配布されていないアプリを実行する「サイドローディング」に必須ではない。しかし、AT&Tのようなキャリアでは、Google Playにないアプリケーションのファームウェアへのインストールを禁止しているが、例外的に[2]AT&TのSamsung Infuse 4GはGoogle Play以外からダウンロードしたアプリのインストールを許可している[3]。
2012年現在、Amazon.comのKindle FireはGoogle Playの代わりにAmazon app storeにロックインされており、他のAndroidデバイスベンダーも将来的に他の配布元にロックインする可能性がある。代替アプリを使えるようにするため、root化は必ずしも必要とは限らない。例えば、Kindle fireの場合、「easy installer」アプリをAmazon app storeからインストールし、他の配布元よりアプリを「サイドロード」することが可能である。
root化の想定される欠点は、メーカーは電話の改造行為とみなし、保証が無効になることである。しかしながら、利用者が保証を利用しようとする前に非root化したならば、電話機が以前root化されたことを知る容易な方法は無い。